星空を抱く

ねえたとえば、満月見遣るタイミング重なることを友情として。友愛、親愛、憧憬と、ふたりで独りの痛快と。そうそう今は偶然の交差の上に立っている。見えている。確かである。31字、未満の素朴な瞬間が光って私をあたためている。もどかしい。うまく言えない。口ごもる。もどかしささえさびしく光る。書くことができないつまり思い出は手つかずの星きらきら光る。きらきら、ジュッ。線香花火の落ちてくような微睡むような忘却にいつかは溶けてく星たちです。溶けたらぜんぶ、私になります。食べたらぜんぶ、身体になります。