Entries from 2019-07-01 to 1 month

少し遅めの、梅雨が明けない。 七月に入って一度も晴れの日が無かったことを友達から伝え聞いて、あぁ、これが梅雨なのか、と他人事のように思った。そういえば、最後に青く高い空を見たのは随分昔のような気がする。明日から梅雨入りだとニュースで見て、晴…

ことば

思うに、「自分だけの言葉」というものは、即席で手に入るものなんかではない。 沢山の言葉に触れて、記憶に残ったそれを、使ってみる。口に出してみる。書いてみる。はじめはなんだかうまくはまらない。その言葉じゃ全然自分のこの気持ちを、この景色を、言…

霧雨の駒場

雨の駒場が好きだ。 駅の階段をおりて目の前にある木の、美しい流れる枝葉が雨粒を纏っている。 知らない間に咲いていた、珍しい花の形をした紫陽花は、ベリーのような色の花びらをしっとりと濡らしていた。 左に目をやれば、生い茂る背の低い木々の中に、一…

あさとよる

7月6日、23時30分。テレビから流れるフランス語。この空間に、まだ馴染み切っていない。 今晩は、夜通し起き続ける予定だった。それにしても時間が経つのが遅い。起きていられるだろうか。 お酒を飲みながら少し話して、二本目の映画を観る。7月7日、3時。時…