雨やどり

ミスドに行きたい気持ち 夜の時間を手のひらに溜めてる レイン・オン・ザ・ルーフ 屋根を打つ雨音を思い出す 早く夏の雨が来るといい 早く夏の蒸し暑い夜が来るといい 夏にしか聞かないと決めてるあの歌を早く聞きたい レイン・オン・ザ・ルーフ 雨の車の中に一人息を潜める寂しさに何度も何度も安堵する フロントガラスを垂れる雨水がスローモーションの涙みたい ミスドでドーナツ3個食べてもいい? フレンチクルーラーを最初の一口のためだけに買いたい 奇跡みたいに笑って ありふれたように話してほしい ゆらゆらゆら 振り子が揺れる 実は私と君との境界に意味はない ゆらゆらゆら 水面が揺れる 私の憂鬱は手のひらに掬った海水に溶けてこぼれる 憂鬱のない世界を生きる