Entries from 2019-11-08 to 1 day

枝垂れ柳

十月の甘い夜風が、私の肌をかすめて過ぎてゆく。 耳には群衆の話し声に笑い声、鈴虫の鳴き声、そしてあなたの低い声。その底抜けに明るい笑顔と、広い背中と、筋肉質な腕と、日焼けた肌とに、くらくらしていた。あなたから香る正しくて健康的な匂いが、私を…