鍋の底に泡立つ気泡を見ていた

ばばばばば、しゅしゅしゅしゅしゅ

あなたは、愛する人の顔面が交通事故でまるきり変わってしまっても、その人と共に生きたいと思えますか

あなたが言う「愛してる」が、すべて自己愛に帰結するものだとして、あなたはそれでも他人と共にいることを選べますか

あなたは、苛立ちをぶつけた他人の表情がみるみるうちに凍りついて行くのを見ても、それでも生きていけますか

しゅしゅしゅしゅしゅ、ばばばばば

怒りと傲慢という名の刃物を常に持ち

沸き立つような苛立ちを抱えながら

それでも私は生きている