愛の詩

あなたの瞼にやわらかく注ぐ朝日になりたい。

あなたの舌を喜ばせお腹を満たす野菜に、果物に、甘味になりたい。

あなたの心にそっと寄り添う、薄紫の夕焼けになりたい。

あなたの部屋をあたたかく照らす、橙色の白熱灯の光になりたい。

あなたの疲れた身体をじんわりとかす、冬の湯船になりたい。

あなたをやさしく包む、布団になりたい。

あなたを、幸せにしたい。