流動と燃焼

現在地は不明 、確かなのはこの身のみ。

流れゆく景色、視界で捉えて。

目的地は未定、足の向くまま、神頼み。 

移ろいゆく話題、真実なんてなくていい。

ただこの嗅覚だけを、頼りにしてたい。

苦いコーヒー、緩慢に時間が漂う。

沈黙が研ぎ澄ます、理性と知性。

ぶつけ合う言葉、遊び心をスパイスに。

一直線のこの道を、外れてみる故意、

愛情の落ちる先は、そこしかないでしょう。

零れる笑み、焼く視線。 

境界線なんてものがあったとして、

それは溶かされていくだけ。

境界面なんてものがあったとして、

それは混ざり合うだけ。

此処に生きること、此処を生きること、

それだけが共通項、邂逅の幸福。

やがて忘れることなんて、考えるのは野暮。

浅はかな鼓動も、安っぽい馴れ合いも、

入り込めない場所へゆける。

一音一音刻み込め、世界は新品、爽快さ。