印象派への旅

今日、Bunkamuraの『印象派への旅』ことバレルコレクション展へ行ってきました。感想を目に見える形で残しておきたかったのでここに置いていくことにしました。


印象派の展覧会に行くのは一年ぶり。改めて印象派のやわらかな魅力を感じた。

 

特に川、湖、海など水のある風景をまとめて取り扱ってたのが水辺の景色が好きな私にはとても嬉しかった。水面が反射する光の煌めきや、空の青さ、風、さざ波の音までリアルに感じられるようで。古典的で緻密な写実主義ではないのに、それらの絵が逆にリアルな記憶を喚起するのは、私達が風景に向ける視線が必ずしも写真的ではないからなのだろうな。写真には写せない諸々の感覚や想像までもキャンバスの上に乗せてしまうのが印象派の絵画なのかもしれない、と思った。

 


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気に入った絵のポストカードを何枚か買ったが、やっぱりそこにあるのは実物とは確実に違う。それらは私の所有欲は満たしてくれるかもしれないが、本物を前にした時のあの感慨はプリントされた絵では感じられないのだなと改めて気づいた。だからやっぱり、わざわざ展覧会に赴いて実物を目で見るのがいい。会期終了間際にこんなに素晴らしい展示に滑り込めたことをとても嬉しく思う。

 


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